こんばんは、マメチコ Fashion & Vintage のチコです。
ここ数年、世間がデニム素材の衣服を着用する機会は、以前よりも少なくなったように感じています。
ワーカーズの新作「デニムジャケット」の良さを伝える内容であるべきなのに
何故こんなネガティヴな方向から話を始めるのか???と
不思議に感じる方もいるでしょう。
デニムに限らず服って、その時々の価値基準や時流、流行によって
支持されるかどうかが決まるものだから、
選ぶ際にはそれぞれのアイテムごとの需要を踏まえる必要があると僕は思っています。
(「以前なら極一部の人が好きで着るものだったアイテムが
一般的な支持を集めて定番アイテムの一つになる。」
というのはよくある話ですよね。)
では、デニムの立ち位置は現在どうなのか?
周囲の服装に気を遣っている男性陣に注目すれば一目瞭然です。
そのコーディネートには多分、ほとんどデニムの存在を感じないはずです。
少し前まで、デニムは絶対的な支持を得られる素材でした。
特に男性からの人気は圧倒的で、
例えば外出先で乗り込んだ車両の男性が皆ジーンズを穿いてるなんて光景も
別段不思議ではなかったくらいです。
何故そんなにも支持されていたのか?
一つには雑誌の影響力が強烈でした。
男性は好きなジャンルの知識を深めるのが好きですから(僕もですが)
ファッション情報の主流だった雑誌類は、いわば教本のような存在でした。
そこには常にデニムの素晴らしさが掲載されており
薀蓄の宝庫だったジーンズやGジャンに、僕もすっかり魅了されたのです。
「アメリカへの憧憬」が下地にもなっていたとも思います。
これは僕よりも上の世代になればなるほど強いようで、
当時のクリエイティブの主力を担う世代においては
共通する価値観に含まれていたのでしょう。
以前は「カルチャーはアメリカから降りてくる」認識も強かったこともあって
ファッションに影響力を持つ映画やドラマでも
デニムが映らないものはありませんでした。
しかし、それらの強い影響力もずっと続くものではありません。
情報の発信は企業や組織だけでなく
個人でもできるようになりました。
ファッションについても何を「お手本」とするのかも
個人それぞれで選択できるほど多様化した現在では、
僕と同世代が通過しているものと
僕よりも上の世代が通過してきたもの
僕よりも若い世代が通過してくるものとは、
共通する部分も異なる部分もあるから
支持を集めるアイテムに変化があるのは当然でしょう。
そんなデニムアイテムの
「今」の状況を踏まえたのが
ワーカーズの本作「デニムジャケット」です。
優劣の問題ではなく、硬く厚かった
これまでのデニムアイテムは「今」の感覚で捉えると、
アウターとしては動きづらく、重ね着にも向きません。
本作「デニムジャケット」ではそれらのデメリットが払拭され、
他の素材のアウターと比較しても
選びたいと思わせる完成度を見せています。
10オンス程度のオリジナルデニムによって着心地は軽く。
パターンは現代を反映した動きやすがあり、ストレスを感じることがありません。
だから、さらりと羽織るように着ることのできるシルエットとなり
年齢を重ねた男性の体型にもごく自然な雰囲気ではまります。
それでいて薄っぺらな印象はなく
見た目にはしっかりしたクオリティを感じさせる存在感も持っています。
諸々の現状を踏まえたその上で
「今」着ることのできるデニムジャケットを作ってくれたことが
本当に嬉しくなりました。
本作に触れれば、
かつて通ってきたGジャンとは異なる魅力と完成度を持つことに気づくでしょう。
そして同時に、その違いを好ましく感じている自分の価値観の変化にも気づくはず。
ワーカーズの「デニムジャケット」は
多分僕と同じ40代近辺の世代に「刺さる」逸品だと感じています。
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