ヨーロッパヴィンテージアイテムより
1993年製ドイツ軍のフィールドパーカーのご紹介です。
1990’s German army field parker with liner
フィールドパーカーは野戦を想定したアイテムとして広く普及しており、低温下での体温の維持や、風雨に対してのプロテクションを基本として、各国独自の工夫が凝らされているのが特徴です。
有名なところではモッズパーカーやモッズコートの名称で一般的にも知名度の高いアメリカ軍のM51やM65。ユーロミリタリーではフランス軍のものも近年では注目され、古着好きな方ならご存じかもしれませんね。
今回ご紹介するのはドイツ軍のもので、特徴的なディテールを備えます。
一体型のフードは顎あたりまで覆える高めの襟を兼ねており、開閉にかかわらず首回りが決まります。
前開きはジッパーとボタンの併用式です。
ボタンは裾まで付いているため
本格的な寒さが予想されるこれからの季節などは全部留めての着用がおすすめです。
対してジッパーの長さは腰のあたりまでとなっているため、
ジャケット感覚の楽な使用にも対応しているのが個人的には嬉しい点です。
ポケットの数が多いのも本アイテムの特徴で、ハンドウォーマーに、大判のポケット。
さらには内ポケットまで備えています。
左右対称のポケットが上下に並んだギア(道具)感の強いデザインには惹かれるものがありますね。
膝あたりまで覆う長い着丈で、コートとしてご着用いただける他、実は内側の腰あたりにはドローコードを内蔵しています。
気候によっては活用されるのも良いでしょう。
また、本品はライナー付きの未使用デッドストックでの販売となります。
ライナーを外せば、軽めのコートとして通年のご使用が可能です。
私感ですが、ドイツ軍のオリーブ色って少し暗めで彩度も低めなところが好きです。
(ユーロミリタリー全般がそうなのかもしれないけれど。)
ミリタリーアイテムとしての押し出しがそれほど強くないというか、
例えばスーツなどに羽織っても、通勤着として許容できるラインに収まってくれるんですよね。
本品はデザインの良さと相まって
とてもバランス感に優れたアイテムかと感じています。
ミリタリーものは年々、コンディションが良いものをご案内することが難しくなっているのが現状です。是非店頭にてお手にとっていただければと思います。
1993年製ドイツ軍のフィールドパーカー
今回のブログで紹介したアイテムは、栃木県真岡市(もおかし)の実店舗と、オンラインショップにて販売しております。