こんにちは、マメチコ Fashion & Vintage です。
前回のブログでは、Fire-kingのホワイト、アイボリー、ダークアイボリーの色の違いについてご紹介いたしました。
今回は、ファイヤーキングのDハンドルマグの前身とも言える「プレーンフィルビーマグ」についての記事です。
あと20年近くでアンティークの域に達する、貴重なマグです。
プレーンフィルビーマグ ダークアイボリー 1940年代製造
米国アンカーホッキング社の耐熱ガラスブランド「ファイヤーキング」が生まれたのが1941年。
製造ラインナップの中でもごく初期に製造されたのが、この「フィルビー」と呼ばれるマグです。
Dハンドルマグと比較しますと、ボディからボトムに至るまでが曲線ではなく直線状のフォルムになっているのが大きな特徴です。
ハンドルは、のちに作られるDハンドルマグと同じ形状をしています。
元々、フィルビーとは当時アンカーホッキング社で工場員を務めていたフィルビー氏が考案したことからこの名前が付けられています。フィルビーの食器シリーズの多くには、ギリシャ彫刻のように優美な曲線のエンボス模様が付けられていたのですが、これらのマグには装飾がありません。
そのことから「フィルビーシリーズの中でもプレーンなマグ」ということで、一般的に「プレーンフィルビーマグ」と呼ばれています。
この、初期型の中でも特に初期型であるプレーンフィルビーマグには、テーブル接地面のブランドロゴ刻印が「ない状態」が、正しい状態です。
フィルビーシリーズの食器は「ファイヤーキングのお兄さん・お姉さんのような存在」とお考えいただくと宜しいかなと思います。
この直線状のデザインから、さらに技術に磨きをかけてゆくアンカーホッキング社。
フィルビーマグ、プレーンフィルビーマグ、Dハンドルシェービングマグ、Dハンドルマグ…と一緒に歴史順に並べていきますと、だんだんと細部の曲線が生まれていき、重量もじょじょに軽くなっていくことがわかります。
洋服や家具、自動車などにも言えることですが、「何か新しいものを開発しよう」となった時、初期のものにこそ良い材料をふんだんに使用して作成し、その経験を生かして軽量化できる箇所はコストを削減して大量生産できる仕組みを作っていきます。
約80年以上も昔に作られたガラス食器が、このように現代を生きる私たちの手元で「丈夫で割れにくい耐熱ガラス」として今も使われているのは、この「良い素材をふんだんに使用している」からこその事なのです。
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