![Harrington Jacket WORKERS](https://i0.wp.com/mamechico.com/wp-content/uploads/w353-14.jpg?resize=768%2C768&ssl=1)
ハリントンジャケット
Harrington Jacket, Grey Herringbone Tweed
ブランド側の説明より抜粋
春先のちょっと寒い時、秋冬職場まで車で行くときに
ちょっと羽織るのに必要なのが腰丈のブルゾン、ジャンパー。
今回はビンテージのインバーティアをモチーフに作ってみました。
パターン自体、そのインバーティアの一枚は
前肩部分が突っかかる感じがするので、
必要なゆとりを出して修正しています。
袖は一枚物のラグラン。YANK風の開きの無いカフス。
この仕様、本当によくできていて
「袖巾にゆとりは出る、でもしっかり袖口はしまって風は防げる。
さらに、ボタンで袖口の寸法調節もできる」。
素材、ウールツイードは
Moonglow Jacketでも使ったウールカシミアツイード。
裏地、ポリエステルコットン。
元ネタのブルゾン(俗にスイングトップ)自体、
1930年代からあるようですが、60-70年代のイメージが強いので
ポリコットンもありかな?と思い、裏地を選びました。
![Harrington Jacket WORKERS](https://i0.wp.com/mamechico.com/wp-content/uploads/w353-15.jpg?resize=1024%2C1024&ssl=1)
20代30代の時は体にそうような
シルエットのアウターを好んでいた僕も、
それなりの年齢になって
ブルゾンタイプの上着の渋さが響くようになりました。
外見的にも着心地的にも、余裕のある格好よさ
と言えば伝わるでしょうか。
ややボリュームのある男性的なシルエットや
ふんわりと体を包む着用感など、
「年齢を重ねるごとに似合っていくのでは?」
と感じさせてくれるような
奥深いデザイン性に魅力を感じます。
ワーカーズから今期リリースされたハリントンジャケットは
そんなブルゾンタイプの一着です。
採用されたウールツイードの雰囲気によって、
アウターとしての存在感は十分。
その印象に反するように、
着心地は軽快そのもので
実際に羽織ってみると驚かれるのではないかと思います。
僕が着てみた感想はまさにそれで、
こんなに雰囲気の良いアウターを軽やかに着回せることに嬉しくなりました。
(本作を活用できる秋冬を待ち遠しく感じたほどです。)
![Harrington Jacket WORKERS](https://i0.wp.com/mamechico.com/wp-content/uploads/w353-16.jpg?resize=768%2C768&ssl=1)
スポーツウェアやアウトドアウェアが
「機能」と同時に「軽さ」を追求するのは当たり前となったけれど、
ヴィンテージ由来のクラシックでオーセンティックな衣類は
体感的な重さ軽さに注力しているものは少ないように思えます。
(クラシックなジャンルの場合、伝統的な工法や素材によって
「重力感」が一つの魅力となる場合もありえますが。)
僕自身はハイテクウェアもヴィンテージアイテムも両方とも好きで
組み合わせを楽しんでいるけれど、
「軽く感じる」ということにとても魅力を感じるし
着る頻度はやはり「軽い」ものの方が多くなります。
ワーカーズからリリースされる製品は
それがヴィンテージ由来のアイテムであっても、
現在の感覚と照らし合わせた調整が行き届いています。
ご紹介のハリトンジャケットも同様で、
ワーカーズらしい実用度重視のパターン調整により
モチーフよりも一段上の運動性が光ります。
軽やかな着心地を秘めながらも、
ツイードアウターの存在感も楽しめる
稀有なブルゾンへと仕上がりました。
「秋冬のシーズンが巡るたびに
袖を通したくなる。」
きっと、そんな一着となるでしょう。
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