かなり深めのラペルデザイン。
ヴィクトリアン時代のウェストコート(ベスト)をデザインモチーフとした
アナザーラインの新作です。
「ヴィクトリアンズ リネン ウェストコート
VICTORIANS LINEN WAISTCOAT <AL> 」
( Django Atour , ANOTHERLINE PRODUCTS )
特徴的なラペルデザインと
6枚接ぎの背面パターン。
このデザインを艶のある素材で仕上げれば
かなりドレッシーなイメージに寄せることもできそうなところを
本作で用いたのは、素朴な風合いのヘヴィリネン。
ドレスとワークの境目を漂うかのような
ヴィクトリアンズワークな佇まいとなりました。
ベスト単体での魅力にも溢れている本作ですが、
独特な胸元のカッティングによって、
合わせるアイテムにも魅せ方を加えられるという面に素晴らしさを感じています。
着用画像ではベストの下に
エクリュには「ベルギーリネンボタンダウンシャツ」、
ブラックでは「ボタンダウンストライプシャツ」を合わせてみました。
それぞれ見慣れているシャツのはずなのですが
普段着ているときとはまるで別な印象を与えてくれています。
ベストの切り取る形の斬新さが、新しい魅力を引き出しているんですね。
(ちなみに最近のお気に入りアウター「ワークエラジャケット」とも素晴らしい相性でした!)
手間暇をかけたことが上間見える縫製に、へヴィリネンの色や質感。
デザインの面白みが合わさることで
一点もの的な仕上がりや風合いが備わっています。
またその一方で、着用時のバランスは繊細さを感じさせるものでもあります。
女性が取り入れると、
男性の着用時とはまた別の魅力を生み出してくれるでしょう。
感覚としてはアウターを選ぶ目線で見ていただけると
本作の立ち位置がより明確になるかと思います。
お気に入りのシャツの上に、とっておきのウェストコートを。
最高に映える組み合わせですね。