あけましておめでとうございます!マメチコ Fashion & Vintage です。
今日がマメチコの2025年のお店初めとなりました。
本日も沢山のご来店、誠にありがとうございました。
早速ですが、新年最初の新入荷古着をお知らせします!
1990年スタジアムジャンパー(レターマンジャケット)
ウールのボディに、コントラストの効いたレザーの袖、
ストライプ入りのリブトリムにたくさんのパッチが特徴のレターマンジャケットです。
生産はアメリカはオレゴン州ポートランドにて、1920年に創業された「Dehen=ディーエン」です。
ディーエンは1950年代からスクールビジネスに乗り出し、スクールユニフォームとして「ヴァーシティジャケット」を展開。
現在でも全米の多くの学校やスポーツチームのジャケットを製作しており、ディーエンを代表するアイテムの一つと言えるでしょう。
日本では「スタジャン」の名称が一般的ですが、
本国では「ヴァーシティジャケット」や「レターマンジャケット」と呼ばれています。
(本品には複数のパッチが縫い付けられている点から「レターマンジャケット」と表記しています。)
多くはメルトンのボディにレザーの袖という構成で、
アメリカンカジュアルを代表してワードローブの定番であり続けたアイテムの一つでしょう。
「レターマンジャケット」は所有者にとって、
ファッションであること以上に、自身のアイデンティティーを示す重要なものです。
日本人のボクたちから見れば、単にデコラティブで見栄えのするジャケットですが、
本国の高校や大学の名を背負うアスリートである当事者にとっては
縫い付けられたパッチそれぞれに思いが込められているのです。
入学1・2年時はパッチを付けることはできません。
レギュラーとなる3年生でカスタマイズしていきます。
所属する学校やクラブ・チームのイニシャル。
レギュラーメンバーとしての番号。
戦績や獲得点を示す数字。などなど。
「活躍を求められ、そして結果で応えてきた」その自負を学校というコミュニティのなかで示す意味合いを持つものです。
そんな「青春を駆け抜けた証」とも言える「レターマンジャケット」だから、
胸部・腕・背面にフルデコレーションされたものほど(つまり活躍していればしているほど)思い出がつまっているし手放さないのがほとんどです。
(卒業し就職し家庭を持った後でも、自室に飾るという話も聞きます。)
改めて本品を見てみましょう。
ボディ色は赤。牛革製の袖色はアイボリー。
(基本的にボディ色は学校ごとに決まっているそうで、高校や大学のある町には必ず素体の「ヴァーシティジャケット」やカスタムを請け負うショップがあるそうです。)
左胸に学校の頭文字と思われる、シェニール糸の「L」パッチ。
右胸には「Mattew=マシュー」の刺繍。こちらは名前と思われます。
右ポケットにはシェニール糸の「03」パッチ。
右袖にはシェニール糸の「103」「112・119・125」パッチで
上と下3つは別のタイミングで縫い付けられているようです。
意味は推測できかねますが、きっと何か誇らしい数字であったのでしょう。
そして背面には、まさにスープレックスを決める躍動的なデザインと
「Ruddell=ラデル?」の文字(こちらは苗字でしょうか?)が背中を飾ります。
図案がとても格好良いですよね。
配置の塩梅もカスタムのお手本にしたいくらい、とてもいいバランスです。
左胸の「L」に重ねて小さな「対峙するレスラー」のパッチもある通り
持ち主はおそらくレスリングクラブの所属だと推測できます。
レスリングにまつわるパッチはボクも複数見たことがありますが、このスープレックスの図案は特にグッドデザインだと思います。
前述した通り、本人たちは皆手元に残しておくから
ちゃんと出自が見えるような「レターマンジャケット」に出会える機会ってそんなに多くありません。
かつて学生だった元の持ち主が頑張って飾って、それを現代の自分が受け継いで着ていける。
そんな服との付き合い方ができるのが古着の楽しいところだなって思います。
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