春とはいっても、何故だか肌寒い日が続いていますね。
(実は地球は寒冷化してきている。なんて話もあるくらいです。)
今日はちょっと羽織るにはちょうど良いこちら…。
「Queen of the road」。
古着が好きな方は、名前で「!」とくるかもしれません。
と言うのも、このカバーオールには有名な元ネタがあるからです。
road(ロード)は「線路」のことで、鉄道からきています。
蒸気機関車で多くの荷物・人々を運び、
広大なアメリカを行き来する鉄道は
経済力と技術力の最先端の職業として、
強いアメリカを象徴する当時の花形職業でした。
「Boss of the road」は1800年代後半から
そうした鉄道作業員たちの衣類を作り続けたブランドで
古着ファンにはおなじみの名前です。
ブルドックのイラストが、
タグやボタンにあしらわれていますが、
それは作業着としての頑強さを
イメージしたものであると同時に
強いアメリカを象徴したアイコンでもありました。
今回入荷した「Queen of the road」は
ヴィンテージの「Boss of the road」のできる限りの再現をしており
「実物は手に入らない(入れられない)けど、着てみたい!」という
古着好き救済企画のような商品です。
WORKERSさんの商品は、
現代に歩み寄ったサイズバランスの見直しをするのですが、
元ネタのオリジナル自体が、カバーオールには珍しく
「狭いアームホール」に「比較的細身の腕」、
さらには「若干くびれたウエスト」のグッドシルエットであることから
オリジナルの良さを活かしたバランスで作られています。
オリジナルから再現された
左右非対称のポケットやその補強ステッチなど
各仕様も見どころですが、
このカバーオールの心を掴むところは
独自に加えられた「遊び心」にあります。
本家が「犬」なら、WORKERSは「猫」。
ネームも「Boss」に対抗して、「Queen」と文字っており
野良っぽい、ちょっとワルそうな顔立ちのネコに
ぐっとくる方もいらっしゃるでしょう。
各部のチェンジボタンもこの企画のために
図柄から起こしたもので
ネコの毛の一本一本まで再現された繊細さは
手彫りによる細かな手仕事ならではです。
古着好き・ワーク好きにはもちろんですが、
片時もネコと一緒に居たい「ネコ好き」にもオススメです。